タイヤのインチダウンサイズを計算してみましょう

2019年10月28日2020年12月23日

インチダウンサイズを計算してみる

最近は大経のホイールが標準装備されているモデルも多くなってきていますので、スタッドレスタイヤのサイズを小さく(インチダウン)して、安く購入したい方も多いと思います。

お店や大手通販ショップで買う場合、その車にあったインチダウンサイズを提案してくれますし、当サイトでも安全な範囲でのインチダウンサイズを紹介しています。

特にサイズ変更の方法を知っておく必要はありませんが、インチダウンの計算方法を知っておくとなにかと便利なこともありますので一応紹介しておきますね。

タイヤの外径をほぼ変えないタイヤ幅と扁平率を選ぶ

先ず大前提として、インチダウンはタイヤの外径をほぼ変えないようにします。

では何を変えるのかといいますと、ホイールのリム径とタイヤの外径以外のサイズです。

インチダウンを行う時に重要なのはこのタイヤの外径をほぼ変えないということですので、純正タイヤの外径を基に選ぶタイヤのサイズを決めます。

タイヤ表示の見方

計算を始める前に、タイヤサイズの見方を知っておきましょう。 　

タイヤの側面に、【２１５／６５Ｒ１６】と印字してある場合

• 【２１５】がタイヤの幅（ｍｍ）
• 【６５】がタイヤの扁平率（％）
• 【１６】がホイールリム径（インチ）　１インチ＝25.4ｍｍ

を表しており、これら3つのサイズがわかればタイヤの各部サイズを知ることができます。

インチダウンサイズを計算してみましょう

まずはじめに純正タイヤの外径を計算で求めます。

純正タイヤの外径はいくらか

タイヤの外径は上の画像の通りホイールリム径+タイヤ高さ×２です。

ホイールリム径をｍｍ単位に換算する（１）

ホイールのリム径はインチ表示なのでｍｍに換算します。1インチ＝25.4ｍｍなので。

⇒16（インチ）×25.4ｍｍ＝約406ｍ

タイヤ高さ×２を求める（２）

タイヤ高さはタイヤ幅に扁平率をかけたものです。

215ｍｍ×65％(0.65）＝139.75ｍｍ　上下ありますのでこれを２倍しますと

139.45×2倍＝約280ｍｍです。

リム径+タイヤ高さ×２倍で純正サイズのタイヤ外径を求める

上の（１）と（２）を足した値がおよそのタイヤ外径となります。
406ｍｍ（１）+280ｍｍ（２）＝686ｍｍがタイヤ外径になります。

この数値を変えないようにインチダウンを行います。

インチダウンはホイールのリム径（＝タイヤ内径）を小さくするわけですから、タイヤの高さの調整でタイヤの外径が純正タイヤとほぼ同等になるようします。

インチダウンのリム径を計算する

15インチのホイールにインチダウンする場合、

リム径は15インチ×25.4＝381ｍｍ

となります。これは決定です。

インチダウンのタイヤ高さを計算する

上記で求めた純正タイヤの外径は686ｍｍですから、

タイヤ外径686ｍｍ－15インチリム径381ｍｍ＝305ｍｍがタイヤ高さ×２倍になればいいわけですから、

305ｍｍ/2＝152.5ｍｍがタイヤ高さになるようにタイヤサイズを選択すればいいわけです。

215/70R15ならどうか

215/70R15インチではどうでしょうか、タイヤ幅215ｍｍに対して扁平率が70％ですから

215ｍｍ×70％（0.7）＝150.5ｍｍ

求めたいタイヤ高さ152.5ｍｍに対して、150.5ｍｍですから－2ｍｍほど小さくはなりますがまあ許容範囲です。

以上から、16インチから15インチへインチダウンする時に適合するタイヤサイズは、

215/70R15になります。

こうしてタイヤのサイズを決定します。

こちらもどうぞ⇒インチダウンで必ず守らないといけない３つのこと

インチダウンでどのくらいお得？

インチダウンサイズでのスタッドレスタイヤとホイールセットの価格を比較してみます。

標準サイズのタイヤサイズが【225/60R18】の場合で比べてみました。

• 225/65R17スタッドレスタイヤホイール4本セット-￥80500～
• 225/60R18スタッドレスタイヤホイールセット-￥101500～

1インチダウンで21000円ほど安くなりますね。

通販で安く買えることに加え、インチダウンすることで更に価格を下げることが可能です。

車種グレードによっては2インチダウンも可能ですので、更に安く買うことができます。

冬の間だけなら見た目などが気にならない人は、是非インチダウンサイズをチョイスしてお得にスタッドレスタイヤを手に入れましょう。